はじめまして!
テテマーチ株式会社 SINIS for XのPdM(プロダクトマネージャー)川久保陽登です!
この記事では、エンジニア・PdMともに未経験の状態から、この職種へ挑戦した記録をまとめています。
- これからPdMに挑戦しようとしている方
- 未経験のままPdMになり、不安を感じている方
そんな皆さんの背中を後押しできるような内容をお届けできればと思います!
- はじめに
- 「自立」が求められる環境こそが、最高のオンボーディングだった
- 非エンジニアPdMの生存戦略 社内外を繋ぐ「最強のギブ&テイク」
- 既存ニーズからの開発ではなく、初めて自分の足でニーズを掘り起こす
- 非エンジニアPdMの生存戦略 まとめ
- 1年後の自分への投資 アンテナを広げ続ける
- おわりに 議論を楽しみ、共に成長できる仲間へ
- ☕️ PdMの皆様、情報交換しませんか?
はじめに
早いもので、入社してから9か月が過ぎました。
前職では営業、デザイナー、タレントマネジメント、イベント企画・運営…と、「何でも屋」として多岐にわたる経験を積んできました。
そんな私が「自分の中に一本の太い軸を作りたい」と決意して飛び込んだのが、PdMという挑戦的な職種です。
入社初日に待っていたのは、想像を絶する「裁量の大きさ」と、ポジティブな意味での「ハードモード」な幕開けでした。
「自立」が求められる環境こそが、最高のオンボーディングだった
実は入社直前、私を導いてくれるはずだった上長2名が、それぞれプロダクトを離れることを知りました。
「PdM未経験の自分一人に、本当にプロダクトを任せて大丈夫なのか?」
正直、最初は不安もありました。
実務にアサインされても「どこまで口を出していいのか」「PdMとしての正解は何なのか」と、土台が安定せずチームへの貢献ができていないことから焦りを感じていました。
焦りから空回りしてしまうこともあり、当時のチームには心配をかけただろうなと思います。
こんな状態を抜け出すために、私は未経験であることを改めて自覚しました。
自分の未熟さを隠さず、むしろ積極的に伝えることで、現状の実力を正しく認識し、理想状態とのギャップを理解することに努めました。
今振り返ってみると、自分の弱みを認めたことで、会社としての「主体性」を重んじる文化と、チームメンバーからの率直なフィードバックを受け、加速度的に成長していくことができたと思います。
非エンジニアPdMの生存戦略 社内外を繋ぐ「最強のギブ&テイク」
私はエンジニア出身ではありません。
開発の裏側を100%理解できないことに、最初は引け目を感じていました。
他のPdMの方を見ると、エンジニアをバックボーンに持つ方が多かったのも強く影響しています。
初期のころは、開発についての技術を急いで学ぼうと、PdMの本分ではない部分に注力し、足踏みすることがありました。
また、要件定義を進める中で技術的な分野まで完璧に仕上げようとした結果、リファインメントの準備に時間がかかり、ミーティング自体も長時間化してしまう悪循環に陥っていました。
そんな中で、自分には開発の知見がないことを素直に受け止め、自分の武器で成果を生み出すことに注力しようと考えました。
これまでのキャリアで「コミュニケーション能力」は自信のある武器だと自負していたため、積極的にユーザーへの接点を持ったり、社内の担当者に話を聞いたりすることで、自分の足りない知見を補い成果を出していくことを決意しました。
実際の行動として、社内では以下のように動きました。
開発チームに対して
はじめはこちらから質問や指摘をお願いすることが多くなりました。
それでも、最終的にチームにとってプラスになることを目標に、自分なりの成長スピードを意識しました。
わからないところは素直に聞き、教えてもらえるようコミュニケーションをとるように行動を改善しました。
また、技術的な内容を100%理解することは難しくとも、自身はユーザーへのベネフィットを最大限に意識した動きを徹底しました。
他部署(CS・SNSディレクター・広報等)に対して
前職の経験を活かし、現場の悩みやプロダクトへの期待を深くヒアリングしました。
そして、プロダクトの意図を各部署が理解しやすい言葉にして、丁寧に伝えるよう心がけました。
「他部署の困りごとを解決(ギブ)することで、プロダクトの意思決定を助けてもらえる(テイク)関係性」を意識しました。
このハブとしての動きを徹底したことで、技術的な背景がなくても「チームの総力」でプロダクトを前に進める形を築くことができました。
既存ニーズからの開発ではなく、初めて自分の足でニーズを掘り起こす
入社当初の私は、用意された「すでに形になりつつある要望」をこなすことで精一杯でした。
しかし、入社5か月目に転機が訪れます。
初めて「前情報ゼロの状態からニーズを聞き取り、新機能を形にする」という挑戦をしました。
『SINIS for X』はもともと、運用支援を目的としたキャンペーン管理などの機能開発ではなく、分析領域を中心にプロダクトを磨いてきました。
そのため、ユーザーが抱える「施策の実行・運用」フェーズでの課題については、社内でもまだ解像度が上がりきっていない状態だったのです。
私がユーザーインタビューを重ねる中で見えてきたのは、こんな切実な悩みでした。
「やりたい施策はあるけれど、人力で管理するとミスが怖いし工数もかかりすぎる。かといって、既存の自動化ツールは高価すぎて、施策の投資対効果(ROI)が見合わない……」
「手作業の限界」と「高額ツールの壁」の間に、確実なニーズを発見しました。
「分析の先にある『実行』のハードルを下げることができれば、このプロダクトはもっと不可欠な存在になれる!」
このニーズをもとに開発を進め、Xでのフォロー&リポストキャンペーンにおいて、「参加者データの収集」「当選者の選定」「当選連絡」「効果測定」をサポート・効率化するための機能をリリースしました。
リリース後は実際にこの機能をきっかけに、多数の資料請求や課金につながるケースも発生しています。
ニーズを自分で掘り起こしてリリースまでやり切っただけでなく、実際の資料請求や課金という形で結果にもつながりました。
プロダクトとしての手ごたえを、初めて実感できた瞬間でした。
自ら動いて得た「肌感」を根拠に、責任を持って決断する。
自分で価値を定義したこの経験は、私がPdMとして本当の意味で歩み出した、身の引き締まる体験でした。
非エンジニアPdMの生存戦略 まとめ
自分の現在地と達成したいゴールを確認しよう
私の場合は、エンジニアやPdMすら未経験という圧倒的な知見不足であることを認め、その分自分には「コミュニケーション能力」があることを認識しました。
また、PdMは技術的な知識をもとに仕様書を書く人ではなく、「ユーザーのニーズからプロダクトとして何を提供するべきかを見極める人」だと判断し、チームとして正常な判断ができることをゴールに設定しました。
実際の行動ともたらした結果
自覚した自身の強み・弱みから、ゴールを達成するためのロードマップを作成し、それに基づき行動しました。
開発チームには技術的な知見がないことを踏まえて議論を重ね、「ユーザーベネフィット」を理解するために他部署と積極的にコミュニケーションをとることで現場の課題を把握しました。
ユーザーインタビューを経てニーズをプロダクトとして表現した結果、協力体制を築き、技術的知見やPdMとしての能力が不足している状態でも、「チームの総力」でプロダクトを前進させられるようになりました!
1年後の自分への投資 アンテナを広げ続ける
今の私のルーティンは、本を読み、社外の交流会に積極的に顔を出すことです。
社内だけに閉じこもらず、自分にない視点や、他の人の意見を積極的に取り入れるようにしています。
それが自分の考えと異なっていても、採用するかどうかに関わらず、すべてが「学び」になると信じているからです。
PdMとして視野を広げることは、プロダクトの可能性を広げること。
「あの時、あちこち動き回ってアンテナを張っておいて良かった」と1年後の自分に言ってもらえるよう、これからも自律的に学び続け、視座を高めていきたいと考えています。
おわりに 議論を楽しみ、共に成長できる仲間へ
入社時、私は「自分の中に一本の太い軸を作りたい」という思いでPdMの門を叩きました。
右も左もわからず、エンジニア経験もない。
そんな私がこの9か月で見つけた「軸」の正体は、「誰よりもユーザーを理解し、社内外の対話からプロダクトの価値を言葉にする力」でした。
技術的なことはエンジニアに任せてもいい。
けれど、「なぜこれを作るのか」という問いに対しては、誰よりも自分が答えられる状態でいたい。
そのために必要な情報なら、ユーザーインタビューでも、ログの解析でも、どこからでも取りに行くつもりです。
それが、非エンジニアPdMとしての自分のやり方だと思っています。
PdMは決して一人では何もできません。
だからこそ、「自分の考えをしっかり発信し、健全な議論を通じて、最高のものを作ろうとする人」と一緒に働きたいと強く願っています。
議論が活発になればなるほど、プロダクトはもっと面白くなるはずです。
☕️ PdMの皆様、情報交換しませんか?
最近は社外のPdM交流会にもちょこちょこ出没しています。
未経験からPdMになった方の悩み、現役PdMの方の「成長のコツ」など、ぜひお話ししましょう!会場で見かけたら、ぜひお気軽にお声がけいただけると嬉しいです!
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